ダイハツ・ジーノミニライトスペシャル660㏄ 歴史の山戸隠散策。
戸隠山
長野県北部、新潟県境に近い長野市戸隠地区にある山。標高1904メートル。戸隠連峰の主峰で、戸隠山と南西方の西岳(2030メートル)を戸隠連峰の表山といい、戸隠山の北部に連なる五地蔵(ごじぞう)山(1998メートル)、高妻(たかつま)山(2353メートル)、乙妻(おとつま)山(2318メートル)を裏山とよんでいる。凝灰岩質集塊岩からなる戸隠山の山容は東側からみると、絶壁の急崖(きゅうがい)で山稜(さんりょう)は鋸歯(きょし)状をなしている。山岳信仰に発した神仏混交の霊場であるが、平安時代から山伏の修験場(しゅげんじょう)として知られた。山頂直下南東方に戸隠神社奥社があり、山麓(さんろく)に中社と宝光社がある。戸隠という地名は天岩戸(あめのいわと)伝説にちなみ、戸隠神社の祭神の一つ、天手力男命(あめのたぢからおのみこと)が投げた岩戸がこの地に飛んできたことから生じたといわれる。戸隠山の中心である八方睨(はっぽうにらみ)へは戸隠奥社から約2時間の行程であるが、蟻ノ戸(ありのと)渡り、剣ノ刃渡りなどの難所があって危険を伴う。八方睨からは北アルプスなどの展望がすばらしい。上信越高原国立公園の一部。
日本大百科全書 (執筆者:小林寛義)